Yoplaitのヨーグルト






 ヨープレイト〜♪の宣伝の曲が思い出されるフランスのヨーグルトのブランド。
 2007年に契約が切れて、もう日本では販売していないのだそう。そう言われてみれば確かにしばらくお目に
 かかってないなぁという感じですね。
 外国のヨープレイトのサイトを見てみたら、この印象的な70年代っぽいロゴとお花のマークは、今は現代風に
 変わってしまっていてちょっとツマラナイ。(6弁の花のモチーフは、6つの協同組合によって設立されたことを
 表しているんだそう)

 この2つの容器は、たしか10年くらい前にアメリカで買ったものだったと思います。
 99%FAT FREE(無脂肪)、っていうのが何ともアメリカらしい(笑)・・・でも、そう聞いたら、まずそう!なの
 ですが、Harvest peach/Strawberry Cheese cakeというフレーバーがついていたのでまぁまぁおいしかったよう
 な。桃味はあっても、ストロベリーチーズケーキ味のヨーグルトなんて日本ではお目にかかれないですよね!

 前にも、ちらりとお話したことがありましたが、ヨーロッパでもアメリカでも本当にヨーグルトと乳製品の種類が
 多いんです。 スーパーに行くと通路の端から端まで、ずーーーっと乳製品なんてことも。ヨーグルトも本当に
 いろいろな種類があって、パッケージも気にしつつ・・・迷ってしまう。
 最近はアイスクリームなどは日本でもフレーバーの種類が多くなってきましたが、ヨーグルトはまだまだ少ないように
 思えます〜! フルーツだけじゃなくいろいろな味があると楽しいのになぁ。


 常々、外国に行ったら日本で手に入りにくいものを食べよう!と思っています、例えばフランスに行ったら、
 フロマージュ・ブランとか。
 日本ではお菓子のネーミングになっていることもあるかと思うのですが、フランスの元祖のものは、そのネーミング
 からもわかる通りチーズの一種(Fromage=チーズ、Blanc=白)でも見ため的にも、味的にも、チーズというより
 はプレーンのヨーグルトに近いです。
フロマージュ・フレ(Fromage Frais)という名前でも呼ばれています。
 そのままでも食べられますが、
はちみつやジャムなどをかけて甘くしてももちろんおいしい。フランスでは、甘い
 味付けだけではなくいろいろなお料理にも使ったりして、なくてはならない食材のよう。

 乳製品と言えば・・・辛い思い出話が一つあります。
 この仕事を始めて2回目に買付けに行った場所は、フランスとベルギー。1回目はいろいろな所を回り、外国に住んで
 いる友達に会ったり日本の友達と現地で落ち合ったりと、ほんの少し旅行気分もありつつだったのですが、その時は
 初めて2週間1人ぼっち。しかも〜今思えば、英語がほとんど通じない土地ではありませんか!(現在のようにインター
 ネットや携帯電話を使っていない時代です・・・)
 フランスを終えて旅の後半、ブリュッセルのホテルに泊まっていた時のこと。牛乳が飲みたくなり(笑)スーパーに
 買いに行ったのですが、表示は全てフランス語とフラマン語。向こうでは、ヨーグルト同様とまではいきませんが、
 脂肪分が違うなどいろいろな牛乳が売られているので選ぶのに一苦労。なんとか買って帰ったものの、開けてみたら
 それはヤギのミルクでした! 匂いの濃いヤギのミルクを一口飲んではみましたが・・・、その時、牛乳も買えない
 自分の不甲斐なさと、寂しさ、そして数日間、気を張ってがんばってきた糸がぷっつりと切れて、一人で大泣きして
 しまいました。それ以来、ヤギのミルクは苦手です! あの匂いを嗅ぐと未だにあのホテルの部屋が思い出され軽く
 涙まで出てきてしまいます。
今、客観的に思えば、若かったなーと、少し微笑ましくもあるのですが(笑)。
 

 












galatine ミルクキャンディの箱







 木の樽の形をしたユニークなパッケージ! ちゃんとフタと麻のひもの持ち手まで付いている懲りよう。
 カントリーっぽくて、な〜んともかわいらしいのです。キャンディの包みもどこかレトロで、ちょっと
 フィフティーズチックな書体。逆にカントリー・カントリーし過ぎてないところがおもしろいなぁと
 思います。中にはミルクキャンディ。今一つ食べながらこれを書いているのですが、キャンディという
 よりはカルシウムのお薬のような見た目で、お味は思ったより甘すぎずでもミルクの味はしっかり
 してクセになりそうです。表示を見てみたら、ヨーグルトやはちみつなんかも入っています。

 こちらのキャンディはMade in Italy。。。ここのところ、なぜかイタリア製の物が続きます。それも全て
 イタリア本土以外で買ったもの! そう、こちらは先日行ったシンガポールで見つけたものなんです。
 今日は(私の中で”旬”な)シンガポールのお話を。


 シンガポールはなんとなく前から行ってみたい国の一つでしたが、話が急に決まった為、あまり下調べしないまま
 先に飛行機のチケットを取ってしまい、短い滞在にめいいっぱいのスケジュールになってしまいました。
 それにしても、期待以上に良く大好きな場所になったのには自分でもビックリ!

 一番感動したのは建物の素敵さ。
 先進国らしい超モダンな高層ビルもたくさん建っていますが、それとは対照的な古い町並みがとってもかわいい。
 この建物が建ったのは1800年代後半。中国とマレー文化が融合したペラナカンという文化にさらにイギリスの植民地
 だった影響でヴィクトリアン様式が加わって独自のデザイン様式になっています。わざわざこの建物郡があるという
 郊外まで出かけましたが、そこに行くまでもなく、チャイナタウンやアラブストリート界隈にもたくさんあり、つい
 つい上を向いて歩いてしまうのでした。(ただ歩行者用の道は階段や段差になっている所が多く、ちょっと危険
 でしたが!)この建物の色が私好みのパステルカラーでかわいい。
こんな感じの建物です→ 
 また、郊外の住宅地には、最近建てられたらしい?アパルトマン風の建物や一軒家がありましたが、パームツリーも
 手伝って”ここはカリフォルニア!?”と思う程、アメリカンフィフティーズのデザイン。これらもまたパステル
 カラーで塗られているのです。

 そして、シンガポールと言ったらラッフルズホテル! 
 (ご存知ない方の為に、)ホテルと言っても、いくつかのカフェやレストラン、ショップが入っていて宿泊客でなく
 とも中に入れます。
 ヴィクトリアン時代の建物と、お庭、調度品、コロニアルな雰囲気と、どこを取っても本当に絵になるのです。
 3階からの開けた眺めには感動して胸が熱くなってしまいました。まるで映画のスクリーンで見ているかのように
 現実にそこにいることさえ信じられないくらい素敵な風景でした。
 もちろんかわいいカフェでしっかりお茶もしました。

 こんな古いもの好きの私ですが、シンガポールはクラシックなものばかりではありません。最先端のファッションビル
 にはおしゃれなお店もいっぱい。かわいい内装のカフェも溢れています。
 (わざわざ遠くまで行ったPLUCKというセレクトショップには、カフェも併設されていてちょっぴりのんびり
 素敵な時間が過ごせました。ホテルでのハイティーも良いけれど、小さなお店も魅力的です)
 カフェやレストランが多いのも嬉しい。そしてどこに行っても、おいしいものだらけでした!


 食べ物も、お店や場所も、物も・・・混沌としたチープで超ローカルなものから、セレブでリッチな気分を味わえる
 モダンなものまで、いろいろなものがギュッと詰まった小さな国シンガポール。私達は行けなかったけれど、植物園・
 動物園・アミューズメントパークなども有名ですので子供連れでも楽しそうですね。
 何より、人が優しいのが一番の魅力です。
 あ〜、またすぐにでも行きたいな〜〜〜。

 
詳しいシンガポール情報は、最近サボり気味の旅のページにも時間ができたらアップしたいと思っています〜。
 













クラブツリー&イヴリン Biscuitsの箱







 リンクのページでもご紹介しているクラブツリー&イヴリンは、スキンケア用品などトイレタリーのものから、
 紅茶やジャムなどの食品まで幅広く扱っているイギリスの会社です。日本にも何箇所か入っていますので、
 ご存知の方も多いのでは? 
 これまでにクラブツリーアイテムをご紹介していなかったのが自分でも信じられないくらいたくさん、私の
 コレクションの中にはクラブツリーのものがあります。(お菓子よりトイレタリーのものが多いのかな?
 またそれもいつかご紹介したいと思います〜) どれもクラシックでエレガントで大好きなパッケージです。
 その中でもこのビスケットの箱はかなり好き! アンティークのものと並べて飾ってもしっくり来る雰囲気を
 かもし出してくれています。カントリーな絵柄なのに洗練されているのは、この書体のなせる業なのでしょうか。
 上の方に使っているきれいなブルーも、微妙な差ですがあまり使われない色で、素敵さに一役買ってくれて
 います。

 イギリスではどこの地方都市に行ってもクラブツリーのお店がありますし、ロンドン(市内)には6店舗くらいの
 お店があったかと思います。私がよく行くのは、買付けの後に寄りやすいコベント・ガーデンのお店。イギリスに
 住んでいる友達との待ち合わせにも使わせてもらってます(笑)。
 これだけたくさんのお店があるっていうことは、人気があるのでしょうね。こういったおしゃれでクオリティの
 高いものが普通の生活に溶け込んでいるのって、少し驚かせれもし、羨ましくもあります。

 一時期、今まで全てクラシックだったクラブツリーのパッケージが、モダンなシリーズをいくつか発売した時期が
 ありました。このままモダン路線に行ってしまうのか!?、とその時は危機感を感じたのですが、不評だったのか
 (!?)モダンシリーズは消え、元の路線へ。ホッとしたのを覚えています。

 
 そう言えば、かつて幻の(?)クラブツリーのティールームが日本にもあったのです!
 たしか1992年くらいだったかと。そして、場所はなぜか相模大野! 16年程前に一度行ったきりですので、もう
 場所も定かではありませんが。。。デパートの中だったので、伊勢丹だったのかなぁ???
 現在、クラブツリーのティールームは香港にあるそう。こちらのページでは、”アジア第一号店”ってふれこみに
 なっているのだけど、う〜ん・・・日本にあったのはカウントしてない・・・。真面目に”幻だったのか?”という
 気もしてきたりしたのですが、私、そこで出てきたペーパーコースターをお持ち帰りしてきたんですよ。この証拠品、
 自分の部屋のドアに貼ってあります。
 イギリス本土にもティールームはあるらしいのですが、実際に見かけたことはありません。(Stratford-upon-Avon
 にあるらしいです〜)

 Crabtree&Evelyn(U.K)→イギリス版はこちら
 Crabtree&Evelyn(U.S)→アメリカ版はこちら
 Crabtree&Evelyn(Japan)→日本版はこちら

 クラブツリーを知ったのは、高校時代から読んでいた雑誌Olive(年がばれますね)で見たのが最初だったかな。
 好きなパッケージのものを切り抜いて取っておいたりしていたのですが、知らぬ間にクラブツリーのが
 何点かありました。
 つくづく思いますが、私達世代のお洒落の教科書は
Olive(オリーブ)だったんですよね〜。最後の方はちょっと
 違う路線に行っちゃったかな〜と思いますが。ファイリングしたお気に入りのページをいまだに持っています。
 今見ても素敵だし、好きなものが変わってないな〜と思います。(全員に確認をしたことはないけれど)気が合う
 友達はみんな
Oliveを読んでいたに違いない!!!(笑)









↑証拠品です〜










PASTIGLIE LEONE






 イタリア製のキャンディの箱。箱、というより包みと言った方が良いでしょうか。
 数年前イギリスの空港のカフェで買いました。

 Pastiglieというのは直訳するとトローチ。パッケージにはPeppemrint Lonengesとありますので、菱形の
 ペパーミント味のものが中に入っているのでしょう。トローチと言っても薬局屋さんに売っている本格的な
 風邪用のではなくて、のど飴に近いと思います。
 海外に行ってちょっとのどが痛い時に、日本ののど飴のようなものがほしいなぁと探したことがありました。
 イギリスでもアメリカでもそれらしきものを買ってみましたが、甘いキャンディのような味でメンソールでは
 なく効果はなしでした。メントスやフリスクの方がまだ効くかも、ですね。それからは買付けの時は念の為、
 日本からのど飴を持っていくようにしています。。。フランスに行く時はRicola(リコラ)を買います。
 リコラはスイス製なのかな? のど飴よりも優しい感じですが。。。日本でも手に入りますので、興味のある方は
 試してみて下さい。
 
 話はLeone社のに戻りますが、こちらの会社は創業1857年。チョコレートや他のキャンディも扱っています。
 HPを見てみたら、かわいいパッケージもたくさんありましたよ! このPastiglieの種類も何種類かあるよう
 ですね〜。これを買った後、日本でも見かけたことがあるので手に入るかもしれません。
 Leone社はイタリアのトリノにある会社です。恥ずかしながら、私はオリンピックでフィーチャーされるまで、
 トリノに関する知識が全くありませんでした。パッケージ絡みで、カファレル(チョコレートの会社)がある
 所くらいにしか。小さな地方都市、いえ田舎町くらいに思っていたのです。テレビで見たら、何と都会な!
 (・・・当たり前です・・・イタリア最初の首都ですから)しかし大都市と言ってもさすがイタリア。
 クラシックな街並みの美しいこと! 今では訪れてみたい街の一つとなりました。

 そのトリノがバックグラウンド、1857年、とあって、このパッケージは妙に納得(?)。この書体、何とも
 ヴィクトリアンな雰囲気が漂います。
 実は、最近のマイブームはヴィクトリアン。”今さら〜?”って思われる方もいらっしゃるとは思いますが・・・。
 基本的に私の好きなテイストは、ヨーロピアンテイストでシャビーな感じ。時代でいうと1900年代と1930年代あたり
 が好きなんです。分かりやすく(笑)色で言うと、こげ茶よりも白や薄い中間色のカラー。これは私のベーシックな
 ものとして一生変わらないと思います。
 でも、今のブームは”ヴィクトリアン”。一つの理由は、アメリカ買付けで素敵なお店を何店か見たことにあります。

 不思議なもので、アンティーク業界にも流行っていうのがあるんですね。
 日本でも、スージークーパーが流行ったり、ホーローやカフェオレカップが流行ったり。一時期、アメリカでは
 シャビーシック風なお店がすごく流行りましたけど、これが少しずつ減っていって、ここ2年くらいでちらほら増え
 始めたのがヴィクトリアンなお店。
 個人的には”流行”って全然興味がないんですが(笑)、たまにはそれが自分のアンテナにピーン!と引っかかる
 こともあります。
 しかし”ヴィクトリアン”と言っても、今アメリカで流行っているのは日本で言う”ヴィクトリアン雑貨”とかとは
 ちょっと違うかも。レースのフリルがいっぱいとかの濃い感じではないんです。どちらかと言うと少し男性的かも
 しれません。ベースは黒(基本的にモノトーン)、ガラス・銀・スチールなどの(その時代に用いられた)素材が
 多く、でもデザインは装飾的。ちょっとばかり退廃的なアンダーグラウンドな雰囲気が漂ってもいます。
 路面のお店ではなくアンティークショウやアンティークモールのブースで見たので、残念ながらお店の名前のなどは
 分かりませんが、どのお店のディスプレイも本当に素晴らしい。お店の雰囲気が似てしまうことが少々難点です
 が、どこも飾り方にストーリー性があり、足を踏み入れるとどっぷりとその雰囲気に浸かってしまいます。もう惚れ
 惚れです。
 最近日本の雑貨でも、コラージュ的なアイテムや鳥や鍵のモチーフなんかが流行っていて、ちょっぴり共通している
 部分はあるのですが、日本の方がメルヘンっぽい感じかなと思います。(そういうのも嫌いではないんですが)

 そんなこんなで、最近のデイリーアンティークスの商品は以前のとちょっと傾向が違うものもあるかもしれません。
 ウエブショップの方でも少しずつご紹介していきたいと思っています。そして、私が感動したお店のように、どっぷり
 とその雰囲気に浸かっていただける空間を演出できるように頑張りたいと思います!
 

 





横も後ろもかわいいんですヨ。










MAZET DE MONTARGIS ミニ缶






 今回は、フランスのプラリネが入っていたクラシックな柄の缶のご紹介です。プラリネとは、アーモンドの
 お菓子の種類で、大まかに言えば、ローストしたアーモンドなどのナッツ類にキャラメルがけしたもの。
 ペースト状にしたものはチョコレートのフィリングなどにも使われていますので、きっと名前は知らずとも
 食べたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか? 
 なんと!このプラリネは、フランスのルイ13世時代からあるお菓子で、このメーカーが最初に作り出した
 らしいのです。(とっても余談ですが〜、このルイ13世の父親は王妃マルゴの前夫!)

 実は最初に見つけたのは左のアンティークの方の缶。商品としてパリで購入したのですが、同じデザインの缶が
 当時日本に入っていたウイリアムソノマで売っていたのを知って、何となくしまいこんだまま数年が経ち、そして
 最終的には手放せなくなってしまいました・・・。
 小さいものは確かそのソノマで買ったように思います。(最近では伊勢丹で開催されるサロンドショコラで売って
 いたとの情報あり!)

 いつからこのパッケージが使われているのかは分かりませんが、ルイ13世の頃のお菓子、と聞いただけでクラシック
 なこの雰囲気は納得。真ん中の街の景色には”車”が描かれており、そのデザインから1900〜10年代くらいではない
 かと思います。(左側の缶も同年代くらいの物だと思います) 
 アンティークの缶に比べると新しい缶は魅力に欠けてしまうかもしれませんが、もし最初にこの小さな缶を見つけて
 いたならどんなに感動したことでしょう! デザインのエレガントさはもちろんのこと、缶自体の形もぽってりして
 いてかわいいし中の燻し金色も素敵です。そして、なんと言ってもこの小ささにも弱い〜!


 このコラムを始めてから、改めてパッケージの魅力に取りつかれている私ですが、最近嬉しく思うのは自作の
 ミニチュアでパッケージデザインができること。まるでデザイナーになったかのような気分です。しかも自分の
 好きなアンティーク風なパッケージを作れることは、実際デザイナーになっていてもできないことだったと
 思います。

 今ではすっかりミニチュア作りにはまっている私も、20代半ばまでは、現代の1/12サイズのドールハウス・
 ミニチュアには全然興味がありませんでした。それまでの私の中のイメージは、少し子供っぽいおもちゃか、
 手作り好きな人が粘土や廃品で作るもの、と言った感じだったからです。それがひょんなことからミニチュア
 専門店で働くことになり、外国のたくさんのセンスの良い精巧なミニチュアと出会って前までのドールハウス、
 ミニチュアに対する先入観が消え去りました。
 当時店長をしていたエンジェルベリーの宗形さんの影響もあったかもしれません。。。

 最近では、ミニチュアにあまり興味がない人にももっとセンスの良いかわいいミニチュアを広めたいな〜と
 思うようになりました。
 アンティークやインテリアが好きな方は、クオリティの高いドールハウスの世界を知っていけばきっとはまること
 間違いなしです。ドールハウスというと大きなものを考えがちですが、ハウスはなくとも雑貨感覚で少しずつ
 飾ったり集めていったりでもいいと思うのですよ〜。私は棚の一段をお部屋風に飾ったりして楽しんでいます。
 もっと人に広める為には、素敵なミニチュアを作れるように精進しなければ〜〜〜! 他にはあまりない、
 デイリー・アンティークスらしいテイストのものをお届けできたら、と思っています。


 



実際のサイズはもっと小さく、直径4.5cm程。




↑オリジナルミニチュアです↑
(右)アンティークのショコラのカードをモチーフにした箱。
(左)コーヒーのカップは何度も試作を繰り返しました。

今一度、興味ない方も違う視点でご覧下さいませ〜ミニチュアのページへ。










Doria イタリアのビスケット







 イタリアのDoria社のビスケットは、日本で、カフェのカウンターに置かれて売られていたのを見つけました。
 何だか昔っぽく、ちょっとカントリー風でいい感じです。このビスケット自体も、チェックにフチのスカラップ、
 間にクリームが挟んであり、とってもかわいい形なのです。この会社のビスケットのパッケージはみんな好き
 かも。

 個人的に、お菓子関係のアイテムが大好き! その中でも、ビスケット柄のものは新旧問わず集めています。
 (このパッケージコレクションのタイトルにも使っているほどですから!)
 その一部を下の画像に集めてみました。・・・モチーフ自体を見つけるのはそんなに難しくないのですが、
 その中でもかわい過ぎず子供っぽくないものを買っています。

 この中で一番最初に買ったのは、LUのコースターかな。。。毎日使っているので、今ではかなり年季が入って
 いますが。LUは、フランスで有名なビスケットのメーカー。正式には Lefevre Utile という人の名前から
 きていて、1900年のパリ万博で大賞を取ったビスケットが有名な創業120年の老舗メーカー(フランスでは
 100年で老舗と言えるのか???)。最近は外国のものを扱っている食材屋さんやスーパーなどで手に入ります。
 素朴でシンプルなビスケットです。フランスに行くとスタンダードなものだけではなく、いろいろな種類のもの
 が手に入り、パッケージを取っておいているものもあるので今度またお見せしますね! 古いグッズでは私が
 扱っているようなアンティーク〜ヴィンテージの品でも、時々広告用に作られたLUのカードやキーホルダー、缶
 などを見かけることができます。コレクターズアイテムになっているので最近はなかなか手に入れられません。

 コースターの隣のキーホルダーは、LUのものではありませんが、かわいいクッキーやチョコレートのものを見かける
 と、ついコレクションに加えたくなってしまいます。これらはたしか、今では有名になってしまったクリニャン
 クールのキーリング専門店で買ったものだったと思います。
 下の段は、どれもコースターで現行のものですが、即買いしました。右側のは陶器でできているので日常の
 コースターとしては壊しそうで使えず、飾っています。
 
 食べてもおいしく、見ても楽しい、ビスケットモチーフのコレクションはまだまだやめられそうにありません!

 













Whitman's チョコレートの箱







 アメリカのチョコレートのメーカーWhitman's。上の大きな箱は確かフィラデルフィア近郊で、下の小さな箱は
 その数年後に日本でアメリカンファーマシーに入っているのを見つけて大喜びで買いました。とってもお気に入り
 です。でもこのパッケージは何だかアメリカっぽくない感じ。パッと見はイギリスっぽいデザインだし、フランス
 語やスペイン語の表示もあるとまた違う雰囲気もします。

 よく見ていただくとお花や鳥、Samplerという文字は刺繍風になっているのですよ。これだけ見たら中に刺繍糸が
 入っているのかしら?って思ってしまいます。きっと食べ終わった後の使い道として、ソーイング関係の物を
 入れる人が多いんじゃないかな〜(と勝手に推測)。今日は刺繍のお話。

 アンティークに携わっていると、本当に手仕事の素晴らしさに感嘆させられることが多いです。
 ご存知の通り、昔は貧富の差が激しく、お金持ちのおうちには必ずメイドさんがいました。おうちのお掃除も洗濯も
 買い物やお料理も、そして身支度さえ使用人がやってくれていました。(余談ですが、先日イギリスの番組を見て
 いたら、現代の人がヴィクトリアン時代のお金持ちと使用人の生活を体験するという一種の実験ドキュメンタリーが
 やっていました。当時の格好をし、当時と同じ生活をするという実験です。電化製品がなかった時代、過酷な労働を
 強いられていた使用人はさぞ大変だったと思います。この番組の中では、使用人にも発言権を持たせていたので、
 まだまだ昔と比べるとマシだったとは思いますが、精神的なストレスが溜まる人が多かった実験結果でした)
 話がずれましたが、使用人が何でもやってくれていた時代のお金持ちの女の人は、普段は何をして過ごしていたの
 でしょう、その一つが当時の女性のたしなみとも言えた刺繍だったのです。

 私が好きなアンティークのアイテムの一つに刺繍のサンプラーがあります。A〜Zまでのアルファベットや数字と
 ともに模様や作られた年代、その人の名前などがクロスステッチなどで刺繍されているもの。本来は練習用です
 ので、10歳未満の子供の作品も多く、それでもとてもきれいな出来上がりなのでビックリさせられます。

 また雰囲気はガラッと変わりますが、ニードルポイントレースなどの本当に繊細なものは、お針子さんが何十時間も
 かけて緻密に刺したもの。陶器や絵画などの工芸品などに比べ軽視されがちかもしれないけれど、芸術品の中では
 一番大変な作業なのではと思わずにはいられません。

 1930〜50年代に入ると、中流家庭以下のクラスでも刺繍はもっと身近なものになり、テーブルクロスやキッチン
 クロスなどに、お花やかわいいモチーフを刺繍するように。これは商品でも扱っていますが、アイロンで写せる
 トランスファーパターンなるものが出回って好きなデザインを選べるようになりました。
 素晴らしいな〜といつも思うのは、ハッとさせられる色の組み合わせ方。一色で見たら絶対使わないような色と色を
 組み合わせているのです。刺繍以外のデザインにも言えることですが、私はこれがものすごくヘタクソで、いつも
 好きな色同士選んでぼやっ〜としてしまうんです。

 いつか時間ができたら、ゆっくり刺繍でもしたいな〜と思い続けて早数年。しかし、年配のお客様とお話すると必ず
 皆さんおっしゃられるのが”歳を取ると目が見えなくなるから細かい作業ができなくなる”というお言葉!
 ミニチュア製作でも、刺繍でも、やれる時にやらなければ!とその度に思い知らされるのでした。

 
 














McDougalls 小麦粉







 手描き風のかわいい絵がついた小麦粉の袋。15年くらい前にイギリスで買ったものです。最近は欧米には
 買付けのお仕事でしか行けないので、こんな粉モノを買って帰ることなんてなかなか出来ないのですが
 この頃はがんばって持って帰ってきていました。(それに、最近はこんなかわいいパッケージも少なくなって
 しまいましたしね・・・)
 お菓子の柄やモチーフにめっぽう弱い私ですが、こちらのスコーンやパイの絵は昔のレシピ本を思い起こさ
 せられます。商品の買付けでもレシピ本は、まだまだ在庫はたくさんあるのについつい買ってしまうアイテム
 です。
 数年前、オリジナルのポストカードとカレンダーのデザインを、お菓子の絵にしたことがありましたが、とても
 評判が良かったでしたっけ。また違うバージョンでも作ってみたいですね。。。

 
 欧米の乾燥した気候にとっても合っている食べ物だなぁと思うのはパン。最近では日本でも様々な種類が売って
 いますし、おいしいパンが食べられますが、フランスなんかだと平均値が非常に高いと言うか・・・町のパン屋
 さんもみんな本当においしい! ガイドブックに載っている有名なパン屋さんじゃなくてもレベルがとても高い
 です。
 その中でも、感動的においしかったのは、パリを離れて田舎に行った時に食べたフランスパン。外はぱりっと、
 中はしっとりほわほわで・・・小麦粉が漂白されていないアイボリーがかった色で香りもまたすばらしく、
 思い出しただけでも夢心地になってしまいます。
 フランス人は、その日に食べるパンはその日に買いに行くという習慣があるようで、そんなところからもパンに
 対する並々ならぬ愛情を感じます。だからフランスのパン屋さんはすごく早い時間から営業しています。
 余談ですが、フランスではクロワッサンは2種類売っていて違いはバターがたくさん入っているかいないか。
 ノーマルな方でも十分なくらいですが。

 フランスのバゲットやカンパーニュはもちろん、イタリアのパニーニやフォカッチャのようなバターよりも
 オリーブオイルが入っているようなパン、デンマークの甘いデニッシュパン、イギリスの真っ白くてキメの
 細かい小さめの食パンやスコーン(アメリカではスコーンのことをビスケットって言います。ケンタッキーが
 そうですね)、アメリカのサワードゥやベーグル、ドイツの黒くて重くて酸っぱいパンまで、種類を問わず
 何でも好き。

 また、パンを焼く匂いとコーヒーの匂いってたまらないと思いませんか?
 ・・・写真ブログの方でも少し紹介しましたが、アメリカのその場所に行くと必ず立ち寄るベーカリーカフェが
 あります。何てことのない普通のお店なのですが、流れている空気感がとっても心地良いんです。地元の人達が
 ひっきりなしに訪れるそのお店は、ある人はニュースペーパーを片手に席でコーヒーを飲み、ある人は大きなパン
 の塊をテイクアウトで買って行きます。その様子をぼんやり眺めているだけでも、外国の普段の生活をちょっぴり
 垣間見られて楽しい。今回もまた素敵な旅の思い出ができました。

  














Fluff マシュマロの容器






 日本では見られないホイップクリーム状のマシュマロの瓶詰め! アメリカにはあるんです。
 Fluffという名前の響きもかわいいこちらの容器には、たっぷりの”固体化していない”マシュマロが入って
 いました。中を空けるのに相当苦労したことは、想像していただけると思います! なぜって、この容器、
 かな〜り大きいんですよ。瓶もあったけど、まだ軽いプラスチック容器のを買ってきました。車での旅だった
 ので成し得たのですが、かなりの思い切りだったかも、と今さらながら思います。また、この中に入っていた
 マシュマロ・・・(私達の言うマシュマロとは別物と考えていただいた方がいいかも?)・・・
 恐ろしく甘かった・・・。普段から、特にマシュマロ大好きってわけではないので(あまり甘くないココアに
 小さなのを2個くらい入れて、という程度ならいいのですが)どういう風に使ったらいいのかさえ、思い浮かばな
 かったんです・・・。しかもかなりスティッキー(粘り気の強い感じ)で。

 買った当時は見れなかったFluffのウエブサイト(※コンピュータの環境によっては見れないことがあるかも
 しれません)には、そんなマシュマロのレシピが載っています! そうか〜アメリカ人は普通に食パンに挟んで
 食べるんだー、って関心もしました。ピーナッツバターと言い、このFluffと言い今だに1950’Sの
 匂いがぷんぷん〜♪ ウエブサイトも昔っぽくて、とってもかわいいです。

 アメリカが今もまだ1950年代のイメージが強いのは、その時代がもっとも栄え、古き良き時代だったから
 でしょうか? 
 今日はフィフティーズつながりのニューヨークのお店についてのご紹介。

 上の画像の下に敷いてあるクロスは私の大のお気に入り! 現代のものですが1950年代の復刻プリントです。
 これを買ったのは、ニューヨークの ABC carpet&home こちらは正にインテリアのデパートと
 言ったお店で、ものすごい品揃えです。でもとっても洗練されてお洒落で本当に素敵なお店。一日いても
 あきません。ユニオンスクエアにも近いので、ニューヨークに行かれる方はぜひ。

 そしてこの旅、ここの後に行ったのが、今は有名になり過ぎてしまったクリスピー・クリーム・ドーナッツ。
 当時は日本ではぜーんぜん知られていなくて、アメリカの東海岸に何店かあるらしいおいしいドーナツのお店
 みたいな感じでちいさな写真を本で見つけたのがきっかけでした。パッケージ買い、とでも言うべきか?そこに
 載っていた水玉と50’Sのロゴのパッケージの包みに”やられ”、行かなければ!と延々マンハッタンを
 歩いたのですが、行って少しがっかりしたのを覚えています。普通のお店と思っていたので(しかも勝手に
 かわいいお店と想像が膨らんでいた)まさか店内がファーストフード店みたいだとは思わなくて。お味は
 おいしかったけど、私的にはミスタードーナツとかダンキンとかと同レベルで(笑)、新宿のお店が1時間待ち
 とかっていうのにはビックリ!です。(余談ですが東海岸を車で走っていると、すごい確率でダンキンドーナツを
 見かけます。高速のドライブインみたいな所にも入っていることが多いし。久しぶりに食べると結構おいしいです
 よ。グッズもかわいいし。あー、またダンキン日本に入って来ないかなぁ!)

 実はこの前に、グリニッジビレッジですっごくかわいいお店を見つけていたので、その影響もあって
 クリスピーにがっかりしたのかも。そのお店はマグノリアベーカリー。今でこそドラマ「セックス&ザ・シティ」
 や最近?で言うと「プラダを着た悪魔」にそのお店のカップケーキが出てきたりしましたけど、その頃はまだ
 オープンしたてでそんなに有名じゃなかったと思います。並んでもいませんでしたし!今はそのカップケーキの
 かわいさに注目されていますが(最近日本でも流行ってきたみたいですね)マグノリアは、店舗のかわいさで
 釘付けになったんですよぉ。(今ネットで見る店内よりもっとシンプルでした)洋雑誌に出ていたマグノリアの
 オーナーの別荘のお部屋の切り抜きも持っていますが、とってもかわいくて好きなものが一緒!って感じで。

 しかしながら、そのカップケーキもマシュマロFluffも、アメリカのスイ−ツのお味はスイーツ過ぎ!! 
 想像を超える甘さ、なんとかならないかなぁ〜〜〜。
 












                             


ELEVEN O'CLOCK TEA





 ルイボスティ−は、南アフリカ原産のノンカフェインのお茶。ミネラル分がたくさん入っているそうです。
 黄色い ELEVEN O'CLOCK TEA はロンドンで、白い箱のは(下の画像参照)日本で見つけて買いました!
 1930年代っぽいイラストがかわいらしくて即買い。白のより黄色い方を随分前に買ったと思うのですが
 イラストのタッチも若干違っています。

 このかわいらしいパッケージを見ていると、なんだか懐かしい気持ちになります。昔読んだ童話の世界が
 広がったり、おもちゃやおままごと道具が思い出されたり。大人になっても、TOYやBABYものが好きというのは
 きっと一部の人にしか理解されないのでしょうが(笑)、アンティーク好きな人達の中には少なくないかも
 しれませんね!(骨董市の区分の中にTOYというのがあるんですから!) 昨今の童話ブームや、海外の子供部屋
 ブームも、大人の中に子供の気持ちが残っているからなのでしょうね。

 海外のトイミュージアムやチルドレンミュージアムを見るのも大好きです。こう考えて見ると、イギリスは
 この手の博物館が多いかもしれません。(他の国は、美術館や工芸博物館の中に部門として入っていたり、
 企画展をやっていることはありますが)・・・ロンドンには3つのチルドレンミュージアムがあります。
 
 POLLOCK'S(ポロックス)Toy Museumは、ロンドンの中心部から近いGOODGEストリートにあります。
 私はこの近くで長期滞在していたことがあり、お馴染みの場所。余談ですがここから一つ手前の駅に
 かけて、大きなインテリアショップがいくつかあり個人的に楽しいエリアです。ミュージアムは
 小さなビルの中の、小さな部屋ずつに分かれて展示してあり、最上階は屋根裏部屋っぽくていい感じです。
 こじんまりと独特な気分に浸れて、穏やかな時を過ごせます。1Fはショップになっています。
 同じ名前のお店が、コベントガーデン内にもあり同じような雰囲気ですが、経営は別らしいです。

 
The London Toy and Model Museumは、広告ものもたくさん展示してあってパッケージ好きの人には
 たまらないミュージアムでした。。。ネットで検索してみたところ、1995年にクローズしてしまったようです。
 中庭の、本格的な鉄道のおもちゃに子供達が熱狂していたのが思い出されます。なんとも残念。

 Bethnal Green(べスナルグリーン)MuseumはV&A(ヴィクトリア&アルバート)Museumの別館です。地名から
 べスナルグリーンミュージアムと呼ばれていたのですが、最近は V&A Museum of Childhood と呼ばれている
 ようですね。しばらく行ってはいないのですが、昔は、博物館の中全部がかわいらしくて、壁に貼ってある注意
 書きまで写真に撮ったものです。前に書きましたが、ティールームではT.G Green社のCORNISH BLUEと
 (雑貨屋さんのアフタヌーンティーなどでも見かけるストライプの食器)BLUE DOMINO(同会社の水玉柄)を
 使っていて、なんともかわいらしかった! 
 今ウエブで見る限りでは、やはりちょっと現代っぽく変わってしまった感はありますが、コレクション自体は
 変わっていないと思いますので、お好きな方は機会があれば行ってみて下さいね。

 他にもエジンバラや、ベルギーのブリュッセルにあった子供博物館は見ごたえがあって楽しかったのですが
 今はどうなっているでしょうか。。。

                                                  



白い方は現在も買えるみたいですよ



   



見てね!



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