APPLE JUICE の缶





 かなり使いこんでいる感はありますが、とても気に入っているアップルジュースの缶です。
 ロンドン市内にも何店舗かあるイギリスのチェーンの自然食品店で見つけました。
 (名前は思い出せないのですが、お店のロゴなどがちょっと昔風でなかなかかわいい)
 このアップルジュースは、この店のオリジナルではないのですが全体的に50年代風な書体が使われて
 いて、なんと言ってもこのグリーンの色がお気に入りです。
 ”
SPARKLING(炭酸入り)FARM PRESSED(農場でしぼった)APPLE JUICE(りんごジュース)WITH 
 
SPRING WATER(ミネラルウォーター)” と聞いたら買わずにはいられません!
 
 ヨーロッパのミネラルウォーターは天然のガス入りのものも多く、イタリアやハンガリーなどではお店で
 売られているお水=ガス入り、という感じ。ガスが入っていないのを下さい!と言わないと普通のお水は
 買えません。
 日本で炭酸飲料と言うと、甘いジュースに炭酸が入ったものが連想され、あまり健康的でないイメージが
 してしまいます。でも炭酸自体は、腸に程よい刺激を与え通りを良くしてくれる体に良いもの。さらに
 ミネラルが入っているのなら、糖分を控えてたくさん取りたい。最近では日本でもいろいろな飲料が
 見られるようになりましたが、私が大好きでイギリスに行ったらよく買うのは、炭酸入りのミネラル
 ウォーターにフレーバーがついているものです。レモン、ライム、チェリー、ピーチに、洋梨などなど様々
 ・・・エルダーフラワー味のもあります! いろいろなメーカーから出ていますが、M&S(マークス&
 スペンサー)のが好き。少し甘い味がついていますがカロリーオフのもあります。

 それから、りんごの飲み物と言って思い出すのは、Cider。英語ではサイダー、フランス語ではシードル。
 一度イギリス人の知り合いにローカルなパブに連れて行ってもらったことがありました。イギリス人は
 必ずと言っていい程、行きつけのパブを持っています。この御夫婦は夕食の前にさっと一杯飲みに行く、
 と言うのが毎日の日課。さてビールが苦手な私は”何にする?”と聞かれて少し躊躇しました。パブ・
 ランチや夜にごはんを食べにパブ来たことはあったのですが、純粋に”飲み”に来たことはなかったので。
 (ビールが嫌いだとこんな時困ります〜)パブにはソフトドリンクもありますが、お酒好きなお二人の手前で
 せっかく連れてきてもらったのに、というのもありましたし。ワインでもよかったのですが、空きっ腹に
 何のツマミもなく・・・というのはお酒が強くないだけにかなりのチャレンジかもという思いがよぎりました。
 その時パッと思い出したのがCider。フランスでは、クレープ屋さんに行く時にシードルを頼んだり、日本でも
 何回か飲んだことがあったので味も好きだし大丈夫!と思ったのですが!!同じヨーロッパと言えど海を隔てて
 イギリスとフランスでは違うのですねぇ。(ライスプディングでも思いましたが
〜VOL.16参照〜)もちろん
 メーカーによっても違うと思いますが、シードルとイギリスのサイダーは別物ー!そのサイダーは甘さがなく
 どちらかと言うと辛口で、味はちょっとビールに似ていました。そして最後に気づいたのですが、ワインなんて
 目じゃなくアルコール度数が高かったのです! その後はちょっとクラクラしてました。
 
 またイギリスのサイダーともフランスのシードルとも違うアメリカの”アップル・サイダー”。厳密にはどう
 なのかよく分かりませんが、ニューヨークのユニオンスクエアのマーケットに出ていた屋台のアップルサイダー
 は、100%濃厚りんごジュース。アルコールはもとより、炭酸も入っていない! 少し果肉が残っているような
 ジュースで、冷えてもいなかったのですが(小さい頃、熱を出した時に飲んだ”すりおろしりんご”に近い)
 りんごの味が堪能でき、これはこれでカルチャーショックな気分が味わえておもしろかったです。そうそう、
 これが入っていた容器もきちんと持って帰ってきましたよ〜。
それがコレ→   

                                                  



これは今ペン立てとして使ってます〜。    













チェックのコンテナー






 これがパッケージ?と言えるのか多いに疑問なところですが、箱好きな私として捨てるに捨てられない
 アイテムの一つ。実はコレ、アメリカの野外のフードコートで、ポテトフライやチリビーンズ、ドリンク
 を入れてくれた、いわばトレーの代わり。普通の人から見れば明らかに”ただのゴミ!”なんですけど、
 こんなものにまでかわいいブルーのチェックが入っているなんて!と感動したものなんです。しかも
 その場所と言うのが、ブリムフィールド!!

 Brimfieldブリムフィールドとは〜本来もちろん場所の名前ですが〜アメリカ、マサチューセッツ州で
 開かれる世界最大の野外アンティークショーのこと。年3回6日間開かれ約5000以上のディーラーが
 出店するアメリカンアンティークの聖地(勝手に命名)なのですっ。前々から、”ここに行くまで死ね
 ない!”と真剣に思っていたくらい行きたい場所ではあったのですが、なんせボストンから車で約2時間、
 ニューヨークから4時間程かかる場所で、車を運転しない私にとっては、かなり行くのが難しい所でした。

 話はそれますが(アメリカに行った人なら分かると思いますが)マンハッタンなどの大都市を除いて、
 アメリカでは車なくして行動するのはかなり大変〜。大げさではなく、下手をしたらごはんも食べに
 行けないのです。都市から離れると道を歩いている人さえいません。。。日本やヨーロッパとは
 距離の感覚が全く違います。先程も車で2時間、と書きましたが、時速110〜130キロくらいで2時間!
 なのですから。

 そんな状況でなかなか行くことができずにいた”ブリム”に、車で行く同業者の知り合いが同行させて
 くれることに!
 

 それにしてもブリムは、あらゆる意味ですごかった・・・。
 とにかく、まず広〜〜〜い。普段は何もない草っぱら。いくつかのブロックに分かれ日別にOPENする場所が
 違うのですが、大きな道路を挟んで延々と左右に露天が並んでいます。その数と言ったら。他の国の蚤の市は
 比べ物になりません!(※日本で最大のアンティークフェア”骨董ジャンボリー”は500ディーラー)
 車を駐車する場所ですら選ばないと大変なことになります。駐車場に戻るまで重い荷物を持って2、30分
 歩かないといけない・・・。しかし、ディーラーの数もさることながら、来ているお客さんの数も数万人
 なので、駐車もホテルも当然早い者順。ホテルに至っては、噂では近くのは一年前から予約しないと取れない
 とか。毎年出ているディーラーだけで埋まってしまいそうですものね。私達は1時間くらいかけて毎日通勤
 しました。
 あと、まいったのは天候。7月に行ったのですが、初日は猛暑でクラクラに。思いっきり野原なので日陰が
 ない!・・・いくつかある屋内のに後半は逃げ込みました。最終日は大雨。一時的に降るスコール
 みたいなのです。下は土なので、雨が上がっても足元はドロドロに。(ディーラーもかわいそうです)
 カッパや長靴持参の人もいっぱいいました。どうやら毎回恒例のよう。


 朝早くから目を皿のようにして膨大な量のアンティークを見続け、荷物を引っ張り、ショウを見終わった
 後はさらに近くの町のアンティークショップも覗き、夜はパッキングという過酷な日々でしたが、それでも
 楽しかったと言えるのは、アンティークが好きだということと、ブリムのお祭りっぽい雰囲気のせいかも
 しれません。
 アンティークのブース同様(全く同様ではありませんがっ)、食べ物の屋台もいっぱい出ます。ドーナツや
 アイスクリーム、ピザからイタリアンソーセージ、ホースラディッシュソースを付けて食べる本格ロースト
 ビーフサンドイッチや、クラムチャウダー、そして名物のロブスターまで!子供もおばあちゃんも一緒に
 家族で来ている人達もいっぱいいて、本当にお祭りのよう。
 アメリカ人は何かしら集めている、と言われている程みんなアンティーク好き。日本とは違った土台があり
 こう言ったショーに行くのもとっても一般的なことなんですよね。。。それにしても東海岸に住んでいて
 毎回行ける人が羨ましい〜。
 
 
 


(ほとんど箱が見えず何だか分からなくなってしまいましたが・・・)
ペーパーナフキンも好きで集めています。

 










サワークリームの容器







 二つともアメリカで買った乳製品の容器です。ほとんど同じサイズで、色合いも赤・青・白を
 ベースにしていて似た雰囲気なので、一緒に置いて飾っています。中には、ビーズやパーツ
 などをストックしています。

 上はサワークリームが入っていたもの。鳥のマークがかわいくて。シンプルですが完成度の高い
 デザイン! たしかニューヨークに最初に行った時に買ったもので、アッパーウエストのキッチン
 付きのお部屋に泊まっていたので、H&Hのベーグル(※ニューヨーク1おいしいと言われていた
 ベーグル屋。私的には世界で3本の指に入るかも、と思っているのですが)を買って、このサワー
 クリームをたっぷり塗って食べていたのでした。短い滞在で、この量をカラにしなくちゃいけないの
 ですから。う〜ん、贅沢。

 下のは、いつ買ったかよく思い出せないのですが、たぶんサンフランシスコ郊外でホームステイした
 時に買ったのだと思います。こちらはヨーグルトのですね。チェリーはもちろんのこと、フルーツの
 モチーフが大好きなので、ヨーグルトは一番狙い目のパッケージです! 外国のスーパーに行くと
 日本よりヨーグルトの種類が沢山売られているので、乳製品コーナーを見るのが本当に楽しみ。 
 それにヨーグルトならその場で食べ切れるサイズが多いので、買うのを躊躇せずに済みます。
 家にはヨーグルトのパッケージが他にも沢山あるので、またの機会にご紹介しますね〜。


 ヨーグルトと違って、サワークリームは普段いつも家の冷蔵庫に入っているわけではないのですが、
 サワークリームを入れるお料理って大好きです。その中でも特に”ペリメニ”が大好物!! 
 ペリメニは、ロシア版の水餃子といったところで、上にサワークリームをかけて食べます。
 この味を知ったのは、なんとベルリン。知人のお宅で出されたのが初めてで、それ程昔の話ではない
 のですが。ベルリンは半分が旧東ドイツだったせいでロシアの移民の人が多いのです。もちろん
 レストランでも食べられますし(ロシア料理店以外でも、オシャレなカフェのメニューにあったり
 します)、スーパーの冷凍コーナーにも普通に売ってるということ。
 2回目にベルリンに行った時も”ペリメニ、ペリメニ”と呟いていましたっけ。
 以前、雑誌の特集でスタイリストの岡尾美代子さんがモスクワに行くというのがあって、”餃子の
 ファーストフード店が沢山ある”という記事を読んだことがありますが、今思えば”ぺリメニ”
 ですよね! ファーストフード店とは(驚)。ぜひ行ってみたいものです。

 思い余って、一度家でもペリメニ作りに挑戦したことがありましたが、餃子の調子で夕ごはんの調理
 時間をみて作ったら、冷凍時間が足りなくなってしまい大失敗に終わりました・・・。(よく凍って
 いなくて生地がだれてしまい、くっつく!くっつく!)
 これを書いていたらまた食べたくなってきてしまいましたっ。また近々挑戦してみよう。


 


 



                                    









オーボンヴュータン お菓子の缶




 オーボンヴュータンは東急大井町線、尾山台にあるフランス菓子のお店です。日本のお菓子業界で
 知らない人はいない程、大御所のパティシエのお店と言っていいのではないでしょうか。日本橋三越
 の中にも出店しているのでそちらで知っている人もいるのでは? ・・・実は、尾山台のお店には
 行ったことがないのですが前出のティールームで一緒に働いていた人が前に働いていたことがあって
 何となく馴染みな気がしています。

 この缶とはとてもおもしろい巡り合い方をしました。
 ティールームを辞めて数年後、大きなビルの中のお店で働いていた時のこと。その建物はとても大きく
 いろいろなショップやレストランや大企業のオフィスなども入っていました。迷路のような地下を
 歩いていた時に、あるオフィスのドアの横に(大掃除後だったのか?)いろいろな箱や缶が小山に
 なって出してありました。隣は小さな流し場でゴミ置き場にもなっています。どう見ても、これらは
 これからゴミ箱行きです。その山のてっぺんに、この缶が2つちょこんとのっていたのです。
 中を空けてみたら、お菓子を取り出しただけのキレイな状態。・・・という過程で、この缶たちは
 我が家にやってきました(笑)。

 クラシックな菓子型やフランスの宮廷で出されそうなケーキがプリントされたパッケージ。色も
 チョコレートクリームを想わせるモカ色で金のラインが入っています。さすが長年フランス現地で
 修行をされた方のお店の物。センスがいいです。

 フランスの宮廷菓子、と言って思い出されるのは、1月末に観たソフィア・コッポラ監督の映画
 ”マリー・アントワネット”! その存在を知ってからずっと観るのを楽しみにしていました。
 好きなものというのは一瞬にして分かるものですよね。
内容はどうであれ(今回それは二の次)
 ラデュレのマカロンカラーの色合いを見た瞬間に恋に落ちてしまった感覚です(笑)。現実的に
 あの時代はあのようなカラフルなお菓子というのはなかったそうなのですが、なんとかわいいこと〜!
 私がデイリー・アンティークスに求めているのはあの色彩感覚です。
 ・・・そしてあの映画を見て中村クミさんのミニチュアのお菓子を連想した人、これを読んで
 いただいてる方の中にはいらっしゃるのでは??? 中村さんとは親しい友人でもありますが、
 好きなもののアンテナもとっても似通っています。

 趣味をカフェ巡りと称している私ですが、今まで行った一番お気に入りのカフェ(orティールーム)は
 ダントツで、コペンハーゲンにあるTea Timeというお店です。入った瞬間”私の空想の中の完璧なお店
 を、どうしてここのオーナーは知っているの!?”と思った程、感動したお店。
 このティールームは最初FIGAROの小さな小さな記事で見つけました。細部まではよく見えない小さな
 写真を見た時”ここだ!”という直感が働きました。Tea Timeに行きたいが為に、買い付け場所を
 コペンとしたようなものです。その小さな写真を中村さんも見ていて、その話になった時はビックリ。


 Tea Timeの詳細と写真は、今構想を練って着手している旅のサイトに載せる予定ですので、楽しみに
 待っていて下さいね。




   
2つの缶は微妙に色が違いました。使いやすいサイズなので大活躍してます。












Elderflower drink の箱






 先日行ったIKEAのカフェで、かわいいパッケージの飲み物を見つけました。ヴィクトリアン(の種の袋?)を
 想わせるデザインに即購入を決めた私ですが、中身は何とエルダー・フラワー! 私の大好きな飲み物です。
 前回もちらっと名前が登場したエルダーフラワーは、西洋ニワトコの花のエキス。昔からヨーロッパでは薬用
 植物として有名で風邪やインフルエンザの初期症状に効き目があり、花粉症などアレルギー症状を緩和すると
 言われています。私の飲んだことのあるものは、このエキスにお砂糖やレモンジュースなどを加えたものです
 が、シンプルにそのままハーブティーとしても飲まれているようです。見たことはないのですが、お花や実も
 保存してジャムやお菓子などに使われるそう。味は爽やかでマスカットに似た感じです。


 
実は、IKEAのこの商品を見る前までは、他の国で売っているのを実際見たことがなかった為、イギリスのもの
 かと思っていました。
 シロップ状のを割って飲むことが多いので、場所によって味は多少まちまちなのですが、IKEAのはイギリスの
 より味と風味がちょっと薄い感じでした。(余談ですが、北欧の食べ物は私の味覚とはちょっと合わないかも?
 と思っています。それまで外国の味は何でもOK!と自信があった私ですが、デンマークに滞在した時の数回の
 食事には正直まいりました・・・もちろん、全部が全部という訳ではありませんが・・・。ミートボールや
 ”ヤンソン氏の誘惑”は大好物なので。)

 イギリスでは、スーパーマーケットなどで売っている他、レストランやカフェで出しているところもあります。
 エルダーフラワーをオーダーしたカフェ、と言って鮮烈に思い出す場所が私には2ヶ所あります。

 1つは、NOTTINGAMに住んでいる知人・・ミニチュアファンの人はよくご存知の陶芸作家Mrs.キャロル・
 マン・・に連れて行ってもらったNEWARKのカフェ。こじんまりとした雰囲気がコージーな店内は窓から
 川が見え、店の奥はデッキになっていて外で食事をするのが大好きなイギリス人達で賑わっていました。
 その店の隣はガーデニング用品専門のアンティーク屋さん。大きすぎて買える物はなかったけれど、
 レース模様の美しいアイアンの門や、エンジェルや鳥などを型どった石造りの置物や小さな噴水など、
 見ているだけでもうっとりしてしまう品々。
 この旅では、当時アーティスト村に住んでいたキャロルのおうちに滞在させてもらって、バツグンにセンスの
 良いイギリスの田舎の暮らしを実際に見ることができ、とても感激したのを覚えています。

 もう1つは、ロンドンのジェフリーミュージアムのカフェ。
 ジェフリーミュージアムは、17世紀から20世紀の暮らしやインテリアを見れる家具のミュージアムで、美術館の
 内容の素晴らしさも(企画展もGOOD)さることながら、とーっても感動したのはここのカフェ!
 有名なハーブガーデンを眺めながらお茶ができるのです。
 カフェのインテリアもモダンながら素敵なのですが、大きな窓側に面した席に座ると美しいガーデンの上に
 浮かんでいるような錯覚を覚えます。
 ロンドンに行かれることがあれば、ぜひおススメします。ただし!ここのロケーションは、行くのがとっても
 大変。私はバスと徒歩とで向かいましたが、あまり治安が良い場所とも言えないですし、土地勘のない方は
 タクシーを使って下さいね。

 



サイドの絵もかわいらしい




                             








Fortnum & Mason





 今日、ご紹介するのは皆さんもよくご存知のフォートナム&メイソン。イギリス、ロンドン、
 アフタヌーンティー、と言って思い出すのが、このフォートナム&メイソンではないでしょうか? 
 なんとこのブランド、今年で創業300年! クラシックなパッケージは当たり前、筋金入りの老舗です。
 スコットランドが統合されて大英帝国の誕生した同じ年が創業、というのですから、私達の想像を完全に
 越えちゃってます!
 300年前から変わらないピカデリーの店舗やレシピを思うと、歴史は遥か昔から現在まで続いているんだ
 な〜とつくづく感じさせられますね。こちらのホームページでは、フォートナム&メイソンの300年の
 歩みが見られて、とても興味深いです。歴史との絡みもさることながら、当時としてはとても画期的な
 会社だったよう。ROYAL MAIL(国営)になる前は郵便事業をしていたり、従業員の待遇に一早く着目
 したり。若きハインツ氏がベークドビーンズの缶詰をイギリスにもたらしたあたりも面白い!

 画像は、ラズベリーのジャムのミニ瓶。どこで買ったかは忘れてしまったのですが(日本だったかも)
 シンプルですがクラシックで品のあるパッケージがお気に入りです。

 私事ですが、フォートナム&メイソンのパッケージにはとても思い出があります。20代前半に働いていた
 某ティールームで、フォートナム&メイソンの紅茶を使っていたのです。(紅茶が切れると東急百貨店に
 あったフォートナム&メイソンのお店まで買いに行っていました。) 
 今でこそ普通に見かけるようになりましたが、カフェオレ・カップやティーコゼーを使ったのも、
 初めてLUを知ったのも、エルダーフラワーを飲んだのも、お花の活け方やハーブの種類をおしえて
 もらったのも、そのティールームでした。今も親しくしている友人の何人かはそこで知り合った人達です。
 今は無きそのティールームは、隅々まで内装やサービスにこだわっていて、素晴らしくかわいらしく、
 今考えると(業種は違いますが)デイリー・アンティークスの、そしてまた私自身の原点となっているの
 かもしれません。






  
フタの上には、フォート氏とメイソン氏の時計のマーク。             私の家にキッチンには紅茶の缶がずらっと。




                                    














HACHEZ ミニチョコレート







 ドイツ、HACHEZ(ハッチェス)社のチョコレート。 クリスマスバージョンのこんなにかわいい
 パッケージのものを2年程前にドイツに旅行に行った友達が買ってきてくれました。(クリスマス
 シーズンまで待っていたので紹介するのが2年後になってしまいましたが・・・。チョコレート自体は
 おいしくいただきました!) 6種類も違うイラストが描かれていてまたその小ささもかわいいのですっ。
 (上の画像がほぼ原寸大) 
 ドイツでチョコレートと言えばハッチェス、というくらい有名なメーカーらしいです。
 (ベルギーだったらゴディバ、スイスだったらリンドール、イギリスだったらキャドバリー、
 アメリカだったらハーシーズ・・・という感じでしょうか???)いろいろな種類のチョコレートを
 出していて日本の輸入食材店などでも扱われています。
 でも、さすがにこのクリスマスバージョンは日本に入ってきてないみたい。お友達に感謝☆感謝☆です。

 1890年創業のこのハッチェス社。 ドイツのブレーメンの会社なのですって。 ブレーメン、と言えば
 誰でも思い出すのは”ブレーメンの音楽隊”! 今日は絵本と童話の話に飛んでみたいと思います。

 欧米好き、アンティーク好きのルーツの一つは、小さい頃読んだ童話の世界ではないでしょうか? これを
 読んでいただいている皆さんはどうですか? 
 たぶん日本の昔話もたくさん読んだとは思うのですが、それよりインパクトが強かったのは、グリム童話や
 アンデルセンの絵本。出てくるお家や、使っているもの(雑貨ですね)など、かわいくて興味深く何度も
 読み返したものでした。(子供って飽きもせず何度もお気に入りの本を読むんですよね。)
 きっと時代的に西洋の物が日本に入ってきていなかったせいもあるでしょうけど、現実とは違う夢の世界って
 いう感じでした。
 残念ながら、ドイツにはベルリンしか行ったことがないので、絵本のような”ドイツらしい”景色には
 あまり出会っていないのですが、ロマンチック街道やメルヘン街道(よくよく考えるとすごいネーミング
 ですよね・・・)などの写真を見ると正にその世界が広がっています。コペンハーゲンに行った時は、
 アンデルセンを想わせる風景に数々出会いました。アンデルセン童話はなんとなく寂しいお話も多いので、
 グレーがかった冬のコペンの街の印象とピッタリでした。ドイツの町々やお城にもいつか行ってみたいです。

 そう言えば最近になって、上野にあるこども図書館に行ったのがきっかけで、グリム童話をいくつか
 読み返しました。子供用に描かれた絵本でない物語はかなりグロい(失礼!他にぴったりの言葉が
 なかったので・・・)場面や、こうだったっけ?という展開もあり驚かされました(笑)。確かに、
 まだ人権なんて言葉がなかった中世の時代は、なかなか残酷な一面もあったと想像できます。
 童話・絵本好きな人は夢が壊れるので、読まないことをお勧めします(笑)。
 国際こども図書館は、内容もさることながら昔ながらの建物(1906年建設)がとても素敵です。
 興味のある方はぜひ訪れてみて下さいね。





クリスマス市にも行ってみたいです〜。



                                      




   








カスタードとフランの箱(made in スペイン)

                           




 今回のパッケージは1997年頃(賞味期限が98と99年なのでそれくらいと推測)にロンドンで
 買ったインスタント・デザートの箱。右のチェックのはカスタード、左はチョコレートフラン。
 (フランの説明はVol.16参照)男の子がなんとも大きなフランを食べていて、きっと子供の頃に見たら、
 羨ましい〜!と思っただろうなぁ。この二つの箱とも、なぜかメイド・イン・スペイン! スペイン語の
 表示です。裏にはフランス語とポルトガル語?も載っています。(作り方の図もかわいいでしょ?) 
 側面のデザインもなんとなく好きで、開き戸がある棚にディスプレイし、扉を開けるのを楽しみにしてい
 ました。

 どういう訳か、これを買ったお店の店内、はっきりと覚えているのです。
 蚤の市で有名なポート・ベローの奥の奥、ラットブロークグローブ駅との間で、金曜日に古着の市が立つ
 広場に近い輸入食材のお店。入ったのはこの一回だけだったので、その後もしかしたら無くなってしまった
 かもしれません。細長い店内の壁の棚には、圧倒される程ずらっと香辛料や食材が並んでいたのでした。
 今でもイギリスの料理人・ジェイミーオリバーの番組なんかを見ていると、時々こんな風景が映されます。
 店は違えど、いまだにこういうお店ロンドンにいっぱいあるんだろうな。移民の人が多い土地ならではの
 品揃えかも。

 この当時、西ヨーロッパはパッケージ変革期。レトロでかわいい〜と思っていたドイツやフランス、イギリスの
 パッケージが突然モダンになってガックリきた時期でした。モダンと言っても、格好が良ければそれなりに
 受け入れるんですが・・・なんかこうスポーツ系と言うか・・・CGっぽいと言うか、外国のアニメっぽいと
 言うか・・・。
 つまりはミッドセンチュリー系やアールデコ的とはまた一味違った「モダン」だった訳です。失望が続く中、
 見つけたのがこの二つ。 60年代から変わっていなさそうなレトロ感が漂ってませんか? 
 この後、思わずパッケージを買う為にスペインやポルトガルに行きたくなってしまったくらいでした。
 (残念ながら、未だに果たせていませんが。)


 一時期、3チャンネルのスペイン語講座を見ていた時期があって(英語の番組の後にやっていたので、たまたま
 見たのがきっかけ)、そのテンポの良さと音のおもしろさ(そしてなんと言っても英語の次に世界で話されて
 いる言葉!)からスペイン語習おうかしら?!、と真剣に思ったのですが、早くも挫折・・・。活用があまり
 にもいっぱいでこの歳では暗記できません(涙)〜。”ペルフェクトー!” (Perfect!の意)だけ家の中で
 連発しています(笑)。イギリスの"Lovely"のように万能言葉な気がして。

 



  
カスタードと言えば、小学校の給食のデザートで出てきました! カスタードクリームにみかんとパインの
缶詰が少し入っているだけのゆるい液体で・・・。小学生ながらに”???”って思ってました・・・。





   







Suisse Mocha






 GENERAL FOODS が出しているインスタントコーヒーの一種です。コーヒーかと思って買ったらどうやら
 このSuisse Mochaはココアの種類だったみたい。2000年前後にアメリカで買ったものです。
 GENERAL FOODS INTERNATIONAL COFFEES は、この他にもカプチーノやチャイなどいくつか種類を出して
 います。クリームチーズで有名なKraft社の傘下に入っているようですね。アメリカの雑誌の広告などでも
 時々見かけるのでご存知の方もいるかもしれません。
 このかわいらしい赤の水玉!に惹かれて購入したのですが、現在のパッケージはもっと大人っぽい
 デザインに変わってしまいました。とっても残念。 
 
 コーヒーから離れて、今日は水玉のお話。
 すごく小さい頃から水玉大好き!でした。。。水玉柄っていつの時代にも古さを感じさせず、定番化してる
 すごい柄だと思いませんか?! ボーダーもそうですが、単純なのがいいのでしょうね。大きさや色でも
 全然雰囲気が変わったりして面白いですよねー。我が家にも数々の水玉たちがいます。すごくお気に入りの
 ところで言うと、1930年代のフランスのカフェオレカップ(黄色に白)や、1900年頃の薄いレースに手刺繍
 で水玉が刺してあるもの(白地に白)、スウェーデンのお土産に友達が買ってきてくれたニットで編んである
 鍋つかみ(朱に白)、キッチュでカラフルなプラスチックのカップ(昔、代官山のコレットで売ってたのと
 同じのをロンドンで見つけて)などなど。その中でも、大のお気に入りで思い出深いのはイギリスのミッド
 ウインター社のレッドドミノシリーズ。今でこそ数が減り値段も上がってしまったシリーズですが、初めて
 イギリスに行った頃は蚤の市でよく見かけました。初めて行った蚤の市のドキドキ感を思い出させてくれる、
 私にとっては懐かしいアイテムです。でも今改めて見ても、ハンドプリントの水玉の感じといい、元の形の
 デザインといい完成度が高いなーと思います。陶器の質感もいいんですよね。


 このままずっと水玉モノは増えていきそう。チャンスがあればイギリスの CORNISH WARE のブルードミノと
 いうシリーズのカップ&ソーサーがほしいですねぇ。以前、ロンドンのべスナルグリーンミュージアムの
 カフェで使われていて、とってもかわいかったのです。そんなに古い時代のものではないし量産していた
 はずなのに、ずっと探しているのですがなかなかお見かけしません。


 最近はあまり現代モノの食器は買っていなかったのですが、ついこの間、NIMEでかわいいボウルを発見。
 薄い水色の地で柔らかい焼きです。水玉とボーダーと2種類あってどっちか選べずに2つ買ってしまいました。
 うちでは”ごはん茶碗”に使ってます!





後ろに映っているのが、ミッドウインター社のレッドドミノシリーズ。



                                       











MORTON ソルト





 1848年!創業という古い歴史を持つモートンソルト。アメリカ人ならばみんなが知っているお塩の
 メーカーです。傘を持ったかわいい女の子が付いたパッケージは、1911年生まれだそう。
 雨の日でもしけないお塩!という売り文句で、アンブレラガールが描かれているのだそうで、
 アドバタイジング的に見ても素晴らしいパッケージだな〜と思います。
 このパッケージの女の子は1968年生まれ。年代を経て6回も変わっているのですが、普段だったら古い
 ものの方が魅力的に見える場合が多いのに、こちらは一番新しい1968年のが一番かわいくて好きです。
 (後出のHPアドレスで確認してみて下さいね)
 下に敷いた広告は、1950年代の雑誌に掲載されていたものです。この頃は三つ編みをしています!
 お塩の種類も大変豊富で、写真のものはなんと”ポップコーン用”ソルト! お花みたいでかわいい
 な〜と思っていた上の白いものは、ポップコーンだったのです! ポップコーンというのはいかにも
 アメリカらしいけれど一体他のお塩とどう違うのかしら???・・・(これも開かずのパッケージと化して
 しまったので、比べることはできず・・・。)
 そして、下(右)の写真は極小サイズのもの。(高さ3.5cm)これは携帯用? お弁当の時に出てきたら
 涙モノのかわいさです。
 歴史が古い会社だけあってか、ノベルティだの広告だのは探せば探す程出てきそう。写真(左)は、
 1950年代のメモパッド! 日本の某アンティーク屋さんで見つけた時は即買いしましたよ〜。

 モートン社のこちらのサイトでは、歴代の女の子の遍歴が見れる他、スクリーンセーバーがダウンロード
 できたり、かわいいグッズの販売もしています。


 それにしても、欧米の湿度の無さには感嘆させられます。日本だったら、雨の日はおろか晴れの日だって
 密閉していてさえも?お塩は固まってしまうのに! 
 向こうでビンテージのかわいいソルト&ペッパーをよく見つけますが、上に穴が開いていてフタのないものが
 ほとんどです。日本での実用は考えられないですよね〜。みんな飾りになってしまいます。
 イギリスでは絨毯の敷いてあるバスルームをよく見かけるし、外に洗濯物が干せない(美観の為)パリでは
 お風呂場に紐を張って洗濯物を乾かすのが普通。ホテルで夜お洗濯しても一晩で乾いてしまったりします。
 ご存知の通り、夏も湿度がない為、日陰は涼しくて快適です。
 まぁ唯一、日本で湿気があっていいなと思うのは、お肌の調子かしら。ヨーロッパでは(冬場は特に!)
 ボディクリームが必需品です。
 そう言えば、6月に香港に行った時はあまりの湿気に驚かされました。晴れていたというのに、
 天気予報で湿度80%とか言ってましたから・・・。

 


   
   ↑下がメモになっているタイプ。                      ↑実物大より写真のが大きい・・・






 


                            

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